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シミュレーターとイメージ、概念

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料理が好きでよくいろんなものを作るのですが、身銭を切って、自分の舌で覚えた料理は上手に再現できるのですが、食べたことのない料理をレシピを見ながら作ってもなかなかうまくできません。

やっぱり身体的なイメージ、記憶って何かする上で大事なんじゃないかと思います。

今日は知覚表象システムの論文の最後で、要約部になります。

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【要旨】

「20世紀以前は知覚的な認識論が主流であったが、計算論を始めとする諸学問の影響により、認識論の主流は非身体的、非知覚的なものとなり、知覚的な認識論の立場は受け入れられないものとなってきた。本稿ではこの知覚的な認識論について認知科学的かつ神経科学的な立場で説明する。外界の情報を一度知覚的に捉えられると、その情報はボトムアップ的に連合野に送られ、以前の記憶を基にしたトップダウン的な情報と照会され、両者が噛みあうものが運動感覚的な記憶、知覚表象として認知される。この認知された知覚表象は選択的注意システムのもと、図式的な枠組みにそって整理され、身体感覚的な記憶として貯蔵される。一度貯蔵されたこの記憶は他の様々な記憶と連合して様々な仮想現実を作り上げるシミュレーターとなり、運動イメージや感情イメージ、あるいは内観までを作り上げる。一度こういったシミュレーターが作り上げられるとそれ自体が概念形成システムとなり、様々なタイプ分け、カテゴリー化ができるようになり抽象的な思考も可能となる。このような方法で、非知覚的な認識論が抱える問題に懸ずることなくなく、この知覚表象システムは十分に機能的な概念形成システムとなることができる。」

参考URL:
Perceptual symbol systems.

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