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扁桃体はなぜ白目を怖がるのか?

「目は口ほどのものをいい」という言葉があります。

たしかにプライバシー保護の写真のように目のところだけを隠されると、その人らしさがわからない、というか、心持ちがいまいちつかみにくい。これはいったいどういうわけでしょう。

今まで紹介してきたように扁桃体というのはヒトの表情に反応するそうです。

驚いた顔、笑った顔、泣いた顔、いろいろありますが扁桃体は一体顔のどのへんに着目して反応しているのでしょう?

今日取り上げる論文は、扁桃体はヒトの目に反応しているという仮説のもと、これを検証したものです。

目に反応するのはいいけれど、目といっても情報は膨大です。目のどこに着目するか?

この論文では白眼の部分が大事と言います。

人間、驚けば目がぐっと開いて白目の部分は面積比で大きくなる、それに対し表情を緩めて微笑むと目は細くなり、白目の部分は面積比で小さくなる。

そんなことから模式図的な白黒ツートーンのシンプルな目のかたちを、白目の大きさの部分を変えながら被験者に提示したところ、やはり白目の部分が大きいほど扁桃体が強く反応を示したそうです。

こういったことから扁桃体はまず目の白目の割合で、表情情報の大事な部分を掴んでいるのではないかということが述べられています。

 

【要旨】

「扁桃体は幸福表情の白眼部(より小さい)に比較して恐怖表情の白眼部(より大きい)により強く反応する傾向がマスキング方式での反応により検証されている。このことから扁桃体は表情の構成要素に対して反応していることが考えられた。」

参考URL:Human amygdala responsivity to masked fearful eye whites.

コメント

パレートの法則というのがあって

大事なのは常に二割で、その二割が八割の影響力を及ぼしているというもので

職場でも使えるのは2割、本でも売れ筋の2割が売上の8割を作っているとか、そんなものだと思うのですが

それでいけば、ヒト表情の最重要の2割というのは目の情報で

さらに最重要の2割の中で一番大事な2割は白目の割合ということになるのだろうか

0.2×0.2の0.04の割合、白目情報の割合というのは全体の4%の情報だとして、そこが一番大事なのかなとおもったり

仕事でもなんでもほんとにやらなきゃいけないのは4%なのかなと思います。

 



 

 

 

 

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