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脳のネットワーク構造は遺伝するのか?

今日取り上げる論文は脳の安静時のネットワーク構造がどれほど遺伝によって決まるかについて調べたものです。

双子やその兄弟を対象に脳波を測定してネットワーク解析を行ったところ、パス長やクラスタ係数において遺伝性の影響が見られ、

個々人の脳のスモールワールド性、傾向といったものは生物学的に決定されている要素が大きいということが述べられています。

クラスタ係数・パス長については以下のように考えています

【要旨】

「近年の研究によると安静時の脳の機能的連結にはスモールワールド性が見られることが報告されている。今回の研究ではこのスモールワールド性がどの程度遺伝によって決定されているのかについて調べた。研究では574組の双子とその兄弟を対象に脳波を測定して、そのネットワーク解析が行われたが、パス長では46-89%、クラスタ係数では37-62%において遺伝性であった。このパス長やクラスタ係数は脳の構成の遺伝的相違を調べるための有効な指標になると思われる。」

参考URL:
Heritability of "small-world" networks in the brain: a graph theoretical analysis of resting-state EEG functional connectivity.

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