「早期注意過程の時空間的ダイナミクス:高解像脳波測定によるN2要素の発生源」
「勘が鋭い」という日本語があります。
これはいろんな使われ方がされると思うのですが女性というのは独特な勘の鋭さがあるのではないかと思います。ちょっとしたウソも見逃さないというか、何かをごまかそうとするとすかさずつっこみが飛んでくるような、そんな特殊な能力があるような気がするのですが、これはいったいどういう能力なのでしょうか。
そもそも「つっこみ」というのはどういう能力なのでしょう。
これは流れてくるような情報の矛盾点を見つけるような能力でしょう。
楽しそうに話しているのだけれどもどこか目が泳いでいる、ケーキをお土産に買ってくるのだけれども、どうも目が変に潤んでいる、声色が違う、そんな矛盾点を発見する能力がつっこみ能力なのではないかと思います。
今日取り上げる論文は注意能力に関わる脳機能について調べたものですが、脳の中でも矛盾検出に関わる部分が注意を働かせる上で重要であることが示されています。
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ポイント
事象関連電位におけるN2要素は早期注意過程に関係する指標として知られている。前部にみられるN2は矛盾の検出に関わり後部に見られるN2は標的の発見に関係していると言われている。
実験では15名の被験者を対象に128チャンネルの脳波計を用いてそのデータを元にswLORETAを用いてN2要素の発生源について解析を行った。
結果前部と後部に共通するN2発生源として前部帯状皮質のブロードマン24野が示された。
後帯状皮質と楔前部中部も関与していたが偏位情報に対しての反応が強く24野は標的情報への関与が強いものとなっていた。
これらの結果から前部帯状皮質が矛盾の検出に関わること、また早期注意過程において内側領域と前頭頭頂皮質と相互作用的に関係をもつことが示された。
補足コメント
女は動物的な勘が働きますね。知られたくないようなことは余りしていないのですが、その少ない事象を殆ど見抜いてきますね。怖いくらいですし、実際に怖い!!
母性的なもののように思われます。母親は乳児のわずかな仕草から、様々な分析をし判断し行動する。観察力と分析力の総合力が女性の勘になっているのではないでしょうか?ちなみに、私は娘によく嘘を見破られます。