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デフォルトモードネットワークとは?


今日取り上げる論文は安静時の脳と認知課題を行っている時の脳がどう違うかについて述べたものです。

安静時、何もしていない時というのは後帯状皮質前帯状皮質腹側部に高い活動が見られるそうなのですが、認知課題を行っているときには前頭前皮質外側部の活動が増大して、

それと反比例するように後帯状皮質に活動の低下が見られるそうです。

後帯状皮質というのは記憶に関係する領域との連絡が強く、前帯状皮質腹側部というのは情動に関係する諸領域との連絡が強いことから、

この後部帯状皮質-前帯状皮質腹側部領域というのは意識的な情報(記憶)と非意識的な情報(情動)をリンクするような場所なのではないかということが述べられています。

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【要旨】
「安静時の脳において、後帯状皮質と前帯状皮質腹側部に高い活動があることが知られている。今回の研究では認知課題を行わせている時と安静時の脳の活動の相違を調べ、この後帯状皮質と前帯状皮質腹側部の活動がどう変化するかについて調べた。結果、認知課題を行っているときには前頭前野外側部の活動が増大し、それに逆相関して後帯状皮質と前帯状皮質腹側部の活動が低下していた。」

参考URL:
Functional connectivity in the resting brain: a network analysis of the default mode hypothesis.

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