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視覚と注意の関係とは?

今日取り上げる論文は、視覚が注意によってどのような影響を受けるのかについて調べたものです。

内容が難しくて、よく分からなかったのですが、人の目というのは全部が全部良く見えているものではないらしいです。

中心視野と言われるところがあって、そこのところは細かいところまで解析できる、細かい柄とか細かい字とかを判別できるような高い空間解像度を持っているそうなのですが、それ以外は実はぼんやりとしか見えないそうです。

つまり中心視野というのは高機能デジカメのように解像度が高いのですが、それ以外の視野は昔のファミコン並の解像度しかない。

それにもかかわらず、何かに注意を向けているときには中心視野以外のところにもそれなりに気を向けることができて、その辺の仕組みがどうなのかという話だと思うのですが、難しくてよくわかりませんでした。

元の論文を読むと、おそらく、注意によって視野のある領域が抑制されたり、促進されたり、そういったはたらきが起こるという、その辺のことと絡んだ内容だと思います。

【要旨】

「本研究では空間解像度と暗黙的な注意がテキスチャ分離課題にどのように影響するかを調べたものである。一般に何かに注意を向けると、空間解像度の低い視野周縁部の検出性能が向上し、空間解像度の高い視野中心部の検出性能が低下することが知られている。今回の研究から、空間周波数が検出性能に関わること、また暗黙的な注意によって高い空間周波数へ重点が置かれて空間解像度が上昇することが示された。」

参考URL:How attention enhances spatial resolution: evidence from selective adaptation to spatial frequency.

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コメント

アメコミのようにヴィヴィッドでメリハリの聞いた空間だと、情報の検出もしやすく、水墨画のようにぼんやりしていて、どこに何があるのかわからないようなのだと情報の検出もしにくい

というか、色のメリハリ、空間周波数というのがどうも視覚処理に大事なようで

患者さんの洗面台とかも、きちんと注意してよというよりは、メリハリの聞いた環境設定を整えたほうが、割合注意もむきやすくなるんだろうかなどと思いました。

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