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なぜ私達の脳は彷徨するのか:マインドワンダリングの役割

前にも一度取り上げたことがありますが、マインドワンダリングという言葉があるようです。

文字通りマインド(思考)がぐるぐる回る(ワンダリング)ということで、普段何も考えていない時、何もしていない時というのもあれこれ自動的に考えがあっちに飛び、こっちに飛びというふうな現象があると思うのですが、こういった思考の彷徨をマインドワンダリングと呼ぶようです。

今日取り上げる論文はこのマインドワンダリングを行っている時nの脳活動について調べたものですが、写真に見られるように脳の内側面を中心としたデフォルトネットワーク(何もしていない時に恒常的に活動している領域)が活動していることが示されています。

このマインドワンダリングがなぜ起こるかについては諸説あり

①覚醒状態を一定レベルに保って、日常的な課題をスムーズにとり行えるようにするため

②現在、過去、未来の経験感覚を結合させるため

③同時に行わなければいけない課題に対して注意を分割するため

などなどいろいろありますが、この筆者の見解としては何かのためにそうするというよりは、思考は単に彷徨できるからそうしているだけではないかということが述べられています。

【要旨】

人の思考というものが彷徨うものであるということは様々なエビデンスから示されているが、これを示す神経活動についてはほとんど明らかにされていない。今回の試行中の神経画像からこの“思考の彷徨”は安静時中のデフォルトネットワークと関係していることが示された。さらに被験者の報告からこのネットワークと思考の彷徨の度合いが相関していることが示された。

参考URL:Wandering minds: the default network and stimulus-independent thought.

コメント

スナフキンでもないのですが、放浪癖があります。

放浪癖まで行かないけれど、一カ所に長く住むということにあまり愛着を持てなく、今住む信州は長くなりましたが、それまではあちらこちら札幌の予備校から福岡のリハビリ校まで、北から南まで色んな所に住んできました。

旅に出て、都市を歩いても、まるで迷子になる家のように徹底的に歩き倒して、結果毎度のように迷子になり、タクシーを捕まえてどうにか帰るというのが旅先の行動パターンなのですが、

そうお酒を飲んでいた時代は一人で朝まであてもなく彷徨するのが大好きだったのですが、

この仕事につくまでもあれをやったりこれをやったりと寄り道だらけで、それはそれでいろんな経験にもなったけど

やはり何か目的があって彷徨しているわけではなく、ただ彷徨できるからそうしているだけで、マインドワンダリングには目的がない、単にそうできるからそうしているだけだという筆者の見解に妙に納得をしたりします。

 

 

 

 

 

 

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