注意とサブリミナル刺激の関係とは?
今日取り上げる論文は、注意とサブリミナル刺激の関係について調べたものです。
サブリミナル刺激というのは、意識には上がらないけど、何らかの影響を与えるような、そんな刺激のことを言うようです。
これはテレビコマーシャルの中で、数十コマの中に一コマ、メッセージ性の強い画像をこっそり入れ込んでおくと、時間が短すぎて意識には上がらないけれども、消費者の購買行動に影響を与えるというような、そんな刺激をサブリミナル(閾値下)刺激というようです。
今日取り上げる論文は、このサブリミナル刺激と注意反応について調べたもので、やはり知覚閾値下の刺激でも注意反応が影響を受けることを示したものです。
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【要旨】
「今回、知覚閾値下の視覚刺激が目標駆動的な注意に影響を与えうるか、事象関連脳電位と行動学的指標を用いて調査を行った。被験者はまず知覚閾値下の視覚刺激を提示され、続けて特定の色を探索する課題を行った。結果、知覚閾値下の視覚刺激は神経活動の計測においても、そのパフォーマンスにおいても影響を与えていることが示された。このようなことから、目標志向的な課題においては知覚閾値下の刺激においても注意機能に影響を与えることが考えられた。」
参考URL:Goal-driven attentional capture by invisible colors: evidence from event-related potentials.
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