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「反復と脳:刺激特定効果における神経モデル」

脳というのはいろんな機能が搭載されています。それゆえ見たり聞いたり手を動かしたり、それぞれの機能に対応するいろんな脳の部分があると思うのですが、それにしてもどの部分がどの機能というのはどうやって見つければいいのでしょうか。

これを見つける方法として脳のリアクションの変化を調べるというのがあります。

同じギャグを繰り返し繰り返し見ていると次第に飽きてどんどんリアクションが乏しくなるということがあると思うのですが、脳も同じように繰り返しの刺激で「飽きる」という現象があるようです。

仮に脳の中にセクシーな女性に特異的に反応するある部分があるとして、その脳に何度も何度もセクシーな女性の写真を見せたとしましょう。

もしそこが本当にセクシーな女性の認識に関係する領域であれば、おそらく繰り返し刺激でどんどん反応が乏しくなっていくはずです。

ところがもしその領域が実は数学的処理を行うような領域であればセクシーな女性の写真を何回みせようが一回目と百回目でも活動は変化しないでしょう。つまり関係のない情報だから何回見せてもリアクションも変化しようがない。

脳の機能を調べるのにこういった繰り返し刺激を使う方法があるようなのですが、今日取り上げる論文はなぜこの繰り返し刺激で脳活動が変化するかについて様々なモデルを提示し説明しています。

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ポイント

・大脳皮質の活動性の特徴の一つとして繰り返しの刺激で活動が低下するというものがある。

・この神経活動の現象は繰り返し刺激の提示によるパフォーマンスの向上や脳活動の局在性と絡めて認識されてきた。

・本稿ではこの繰り返し刺激による神経活動の減衰を説明する3つのモデルと、さらにこれらのモデルを裏づける実証研究を取り上げ説明を行う。

参考URL :Repetition and the brain: neural models of stimulus-specific effects.

コメント

詳しいことを知りたい方はこちらをどうぞ。イメージがつきやすいです。

上図URL:

脳と社会というのは構造的によく似ているなあと思うのだけれども

こういうのはネットのサービスとかでコアなファンが出来る過程とよく似ている。

新しいサービスが出るととりあえず皆ワーッとやるんだけど、だんだんヒトが減ってきてコアなファンだけが先鋭化されて残るみたいなそんな感じで

脳も一緒で同じテニスのスイングでも最初はいろんな脳の部分が広く活動して、練習を積んでいくとほんとうに大事なところだけが生き残ってシャープに活動して、スイングの反応時間も短くなる、上手になるということがあるらしく

やはり似ているなあと思いました。

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