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世界は狭い:スモールワールドとはなにか?

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今日取り上げるのはスモールワールド現象を初めて実際に検証したミルグラムのエッセイです。

ミルグラムのこの実験は、アメリカ国内で、任意の人に手紙を出した場合、何回のステップを経て特定の人まで手紙が届くかを調べたものですが、平均6回のステップを経て届くことをはじめて実際に調べたものです。

設定をいろいろ変えて実験をしたようですが、大事なのは物理的な距離ではなくて、社会的な距離で、

遠く離れた土地から対象者の家の数百メーター近くまで手紙が渡ってきても、社会的な関係がなければ届かないこともあるし、白人から黒人にうまく手紙がつながらないこともある、

どういった人物が異なる社会をリンクしてるのだろうということが書かれています。

参考URL:

An Experimental Study of the Small World Problem

イントロダクション:

イリノイ州の男、フレッド・ジョーンズは北アフリカはチュニジアの首都、チュニスのカフェで椅子に腰かけては道端を眺めていた。隣りの男にタバコに火を付けたいんだがマッチはないかねと話しかけたところ、会話は弾み、その男はイギリス人で、デトロイトの工場でリサイクル式のボトルキャップの製造ラインで研修を受けて、その帰りであることが分かった。「馬鹿なことを聞くようだが、ひょっとしてベン・アーカディンってやつを知っちゃいないかね。おれの古い友達で、デトロイトのスーパーでマネージャーやってるんだけどさ」とジョーンズはイギリス人に聞いてみた。「アーカディン、アーカディン、、」何度か呟いてこういった。「こりゃ驚いた、知ってるも知らないもないさ。あの元気いっぱいのちび助だろう。工場に不良品のボトルキャップを突っ返しにきちゃ、陽気に騒ぎ立てるあいつじゃないか。」「なんてこった」とジョーンズは声を上げた。「世界はなんて狭いんだ」

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