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ミラーニューロンを構成する6領域

何かを行っているときも、またそれと同じ動作を見ているときや聞いているときも、等しくコードするようなシステムをミラーシステムというらしいのですが、今日取り上げる論文はヒトのミラーシステムについて調べたものです。

ある動作を状況設定を変えて見せたりして、脳の活動の変化を見たところ、動作の観察と実行の両方をコードする神経細胞群が見つかり、これがヒトのミラーシステムにあたるのではないかということが述べられています。

具体的な領域としては頭頂間溝の上部、前部および後部領域、腹側運動前野、下前頭溝前部、後頭葉外側部の6領域に見られたそうです。

【要旨】
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「ヒトが何かの運動を見ているときには、その運動に選択的に反応する視覚性神経細胞と視覚運動性神経細胞が活動して、脳内にその運動をコードする運動表象を作り上げる。同様に人が何かの運動を行っているときにはその運動に選択的に反応する運動性神経細胞と視覚運動性神経細胞が活動して脳内にその運動をコードする運動表象を作り上げる。本研究では機能的MRI適応プロトコルを用いて、運動観察と運動実行の両方をコードする神経細胞について調べた。結果、特定の運動の観察と実行の両方をコードする複数の領域があり、ヒトのミラーシステムに相当するものと考えられた。」

参考URL:Brain areas selective for both observed and executed movements.


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