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サルのミラーニューロンとは?

今日取り上げる論文は、1992年に発表されたミラーニューロンについての初期の論文になります。

ミラーニューロンというのは、平たく言うと、実際に動いているときも、他人が同じ動きをしているのを見ている時も、同じく活動するような神経細胞のことをいうようです。

この研究では、そのような神経細胞がサルの運動前野下部の吻側部、F5といわれる領域にあることが示されています。

【要旨】

「サルの運動前野下部吻側部にある神経細胞は、握ったり、掴んだり、引き裂いたりといった目的志向的な動作を行っている間、活動することが知られている。本稿では、これらの神経細胞が、実際に運動している時だけではなく、運動を行ってるのを観察している時も活動していることを報告する。観察で発火が認められた手の運動というのは具体的には、食べ物をテーブルの上においたり、テーブルの上から食べ物をとったり、あるいは他の実験者の手から食べ物を取ったりといったものである。実験者がそれらの運動を行っている時も、またサルがその運動を行っている時も、そして何か道具を使って同じ目的を持つ動作を行っている時も、共通して活動する一群の神経細胞があった。これらのことから運動前野というのは、対象物にあわせた運動の準備に関わるだけではなく、観察された動作の意味理解にも関わることが考えられた。」

 

参考URL:Understanding motor events: a neurophysiological study.

 

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