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ブローカ野とミラーニューロン

ある動作を行っているときにも、ある動作を見たり、聞いたりしているときにも等しく活動する神経細胞があって、そういった神経細胞をミラーニューロンというらしいです。

具体的にはサルのF5領域というところにある細胞なのですが、今日取り上げる論文では、このサルのF5領域というのはヒトでいえばブローカ野にあたるところで、

ヒトの言語能力というのは、このミラーニューロンシステムが基盤になっているのではないかということが述べられています。

【要旨】

「自分が運動しているときと、他のサルや実験者が運動しているときに等しく活動する神経細胞が、サルの運動前野のF5野と呼ばれる領域に存在する。本稿では、これら”ミラー”ニューロンと呼ばれる神経細胞の性質について説明をし、これらの神経細胞が観察された動作を”表象”しているのではないかということを述べる。そしてこの表象作用が動作の理解の基礎になっているのではないかということを述べる。そしてヒトを対象にした近年の研究の結果を基に、ヒトに見られる外側皮質を中心とした言語的なコミュニケーションシステムは、手と口のジェスチャーの認識に基づいた太古のコミュニケーションシステムに大きく由来するものではないかということを述べる。」

参考URL:Premotor cortex and the recognition of motor actions.

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