
言語とミラーニューロンの関係とは?
知覚と運動は別々なのではなく、ミラーニューロンシステムに見られるように本質的に一体的なものではないかということはわりに古くから言われていて、その代表的なものに以前取り上げたLibermanという人の有名な論文があるのですが
今日取り上げる論文は、Libermanによって提唱されたこの考え方が、現時点で考証される限りにおいて、どの程度まで正しいといえるのかを検討したものです。
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要旨
「言語知覚に関する運動理論が発表されてから半世紀以上経過し、この理論の3つの主張を検討してもよい時期だと考える。その3つとは(1)言語処理は特別なものである(2)言語を知覚することとは表意運動を知覚することである(3)運動システムは言語の知覚に運用される、との3点である。現時点で評価しうる限り、第一の見解は間違いである。第二の見解については、それを支持する研究結果については様々な解釈も可能ではあるが、妥当なものだと思われる。第三の見解については、現在認知科学で幅広く知られるようになったテーマを先取りするものであったと考える。」