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ネットワークにおける頑強性とはなにか?

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今日取り上げる論文は、脳のネットワークからハブになる連結点を取り除いたり、重要な経路を取った場合にどんなふうにネットワークが変性するかマカクザルとネコの皮質を対象にコンピュータシミュレーションを行なって調べたものです。

結果、これらのネットワークの変性の仕方から、脳というのはスケールフリー的な構造をとっているのではないかということが述べられています。

スケールフリーについて

【要旨】

「構造というものは機能を付しているものであり、それゆえ脳の構造を知ることで、脳の働きや、その進化の過程、頑強性や回復過程についての知見が得られると思われる。今回マカクザルとネコの皮質ネットワークのデータを用いて、ネットワーク上の連結点や連結線を取り除いた時、ネットワークがどのように変性するかについて調べた。結果、これらの変性の仕方はスケールフリー型ネットワークの変性の仕方と近似しており、皮質ネットワークはスケールフリー性を有していることが考えられた。これらのことから、ハブや重要な経路が障害されない限り、システムとして安定しているという、脳の条件付きの頑強性が説明されると思われる。」

参考URL:
Simulation of robustness against lesions of cortical networks.

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