フォローする
【脳科学専門ネット図書館】会員募集〜ワンコインで世界中の脳科学文献を日本語要約〜

本当に神経細胞のつながりはスモールワールド性を持っているのか?

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】

今日取り上げる論文は脳のスモールワールド性について麻酔を欠けたネコを対象に調べたものです。

スモールワールド性とはいわゆる「世間は狭い」ということで、噂が広まるのが早いように、莫大な量の神経細胞間の連絡もわずか数ステップでつながるようなそんなネットワーク構造を持つことです。

スモールワールド現象

この手の研究の多くが機能的MRIなどを使って、間接的に脳の活動を調べていたのに対して、この研究では直接ニューロンから電極を取って調べたのが新しいのだと思います。

対象になったニューロンはたった24個なのですが、ある特別な特別な計算方法で計算するとスモールワールド的な性質があることが示されるそうです。

イジング模型

なおスケールフリーというのは極端な一極集中型のネットワーク構造のことです。

以下の図の左がスケールフリーで真ん中がスモールワールドなネットワークになっているので参考にしていただければと思います。

スモールワールドネットワークのイメージ

【要旨】

「スモールワールドネットワークは脳の情報処理を非常に効率的にできるものと考えられてきた。今回の実験では麻酔下のネコを対象に視覚情報処理のネットワークがどのようになっているのかを24の神経細胞に直接電極を当てて測定した。結果脳がスモールワールド的な性質をもっていることが考えられた。しかしスケールフリーではないことが考えられた。」

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】

参考URL:
A small world of neuronal synchrony.

あなたの医学書・医学専門書 高く買います!!全国送料無料「メディカルマイスター」

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします