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「神は細部に宿る」という言葉もありますが、カルテの字はできるだけ丁寧に書こうと努力はしています。

仕事が忙しくなってくると、どうしてもカルテ書きに時間を取られるのが嫌になって、早くて雑でもいい、ちゃっちゃか書いてしまおうとも思うのですが、

そんな風にカルテを書きなぐっているときというのは往々にして患者への治療も「早くて雑」になりがちだし、スタッフとの関係作りや話し合いも「早くて雑」になってしまいがちです。

「早くて雑」モードになっているときには、小さな仕事から大きな仕事まで、ロシアのマトリョーシカ人形のように、

全てが「早くて雑」になっている。

こういうのも入れ子構造、フラクタル構造というのでしょうか。

今日取り上げる論文はネコの脳を対象に、機能的ネットワーク(何かを行っているときに立ち現れる脳のネットワーク)と解剖学的ネットワーク(顕微鏡なんかで見られる脳の神経結合のネットワーク)を比較したものです。

両方ともスモールワールド性を持った作りになっていて、それが領域間の関係で見ても、領域内の関係で見ても、さらには個々の神経細胞からなる小さい回路構造を見ても、やはり同じ構成になっていることが述べられています。

ちなみにフラクタル構造については、こんな感じなのでは

スモールワールド性については、こんな感じなのでは

と考えています。

【要旨】

「複雑なネットワークからダイナミックなパターンが様々に立ち上がってくるのはどのような仕組みになっているのだろうか。今回ネコの皮質ネットワークを対象に研究を行った結果、脳の様々な部位で見られる共振活動が、階層性を持って構成されていることが明らかになった。皮質活動におけるこの階層性は解剖学的構造を反映していることが考えられた。」

参考URL:
Hierarchical organization unveiled by functional connectivity in complex brain networks.

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