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カオスの縁とは何か?

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カオスの縁という概念があります。

安定とカオスの間の、カオスになる直前の何かのようです。具体的に言えば水と氷の境目のゼロ度付近、結婚に至るかいたらないかの男女の間の微妙な時期、バブルが弾けるか弾けないかのギリギリの時期、新しくプロジェクトが立ち上がって、形になるかならないかの微妙な時期、その辺のポイントをどうやらカオスの縁というようです。

このカオス直前、もう一歩踏み込んだら崩れちゃいそうな、そんなギリギリのポイントというのはバブルや結婚、崩壊直前のローマ帝国の例を取るまでもなく、いろんなモノが創発されるとてもダイナミックな場のようです。

今日取り上げる論文は、脳というのは安静にしている時も何かをしているときも、このカオスの縁で活動していることを示唆したものです。

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「脳は状況に応じて適応的にその構造を自己組織化して変えていくが、そのプロセスについての詳細は明らかになっていない。今回成人を対象に安静時と視覚刺激によるタッピング課題を行っている時の脳の活動を脳磁計を使用して調べた。結果、安静時および課題遂行時のいずれも、自己相似的でスモールワールド的な構造を示した。また課題遂行時には頭頂葉と前頭葉の同調活動は認められたものの、概ね安静時と課題遂行時では大局的な構造には変化は認められなかった。さらにいずれの場合もその結合状態は混沌と秩序の間の状態であることが認められた。」

参考URL:
Adaptive reconfiguration of fractal small-world human brain functional networks.

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