
脳の「デフォルトモード」とは何か?
今日取り上げる論文は脳の標準状態ーdefault modeーについてのものです。
脳のデフォルトモードというのは何もしていないときの脳の状態のようで、車で言えばアイドリングがかかっているような状態なのかなと思います。
何かをしているときにどこが活動しているという研究はよく聞くのですが、何もしていない状態の脳というのも実は大変重要なものだそうです。
どんな格闘技をはじめるにしても、まずdefault mode、構えから入りますし、リハビリにしても歩く前にまず立てなければどうしようもない。
脳のdefault modeというのは脳の構えのようなものなのでしょうか。
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【要旨】
「安静状態の脳活動は、視覚や言語、実行機能と深く関係していると言われているが、未だ疑問視されている点もある。今回拡散テンソル画像(DTI)と機能的結合性画像法(fcMRI)の両方を用いて、この安静状態の脳であるデフォルトモードネットワークー前頭前皮質内側部、側頭葉内側部、後帯状皮質、膨大後部皮質からなる一連の領域の集合でエピソード記憶と関連する部位ーについて調べた。結果、この領域が単シナプス結合でつながれたネットワークを形成していることが分かった。」
参考URL:
Resting-State Functional Connectivity Reflects Structural Connectivity in the Default Mode Network