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構造とは何か?

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どこにでもあるのに、どこにもない、でもとても大事な何かを構造というらしいです。

サッカーのことを知らない私がいうのもおこがましいのですが、ある国のサッカーチームというのは、時代が替わっても、攻めている時でも、守っている時でも、何か一つの言葉でくくれる普遍的な特質があるのかもしれない。

三島由紀夫の文体は何を書いても独特の何かがあるでしょうし、ゴッホの筆致もすべての作品に共通する何かがあるのかもしれません。

お笑いの芸人の芸風も、笑いの勘所はその場その場で違いつつも、どこか共通する何かがある。

変わりながらも変わらない、そのものの在り様を決定づける何か、そんな何かを構造というようです。

今日取り上げる論文は、脳というのは何かをしているときに脳の連結構造が変化していくのですが、変化前も変化中も連結構造は変わりつつも、スモールワールド性は常に保ちながら変わっていくということを明らかにしたものです。

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【要旨】

「近年の研究により,異なる課題を行っている時でも脳はスモールワールド的なネットワークを示すことが知られている。今回事象関連ネットワークという方法で、脳の活動を時系列にそって分析したところ、どの時点においてもスモールワールド的なネットワークを構成して降り、スモールワールド的な性質を保ちながら脳の機能的なネットワークが変化していることが明らかになった。」

参考URL:
Dynamic small-world behavior in functional brain networks unveiled by an event-related networks approach.

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