
「イメージの神経基盤」
https://bicr.atr.jp/dni/research/visual-image-reconstruction/?fbclid=IwAR2VkRKL4Yk-KZ1MIoGzELHPuIE-761dRgz1t2OreBXMO4nbZpxpxVdz4sA
私達は想像の生き物です。
六畳一間にぽつねんと座っていたとしても目を閉じればリゾートビーチのさざ波を聞くこともできますし、そうでなければ異国のバザールに身をおくこともできます。
しかしながらこの想像というのは一体どういう仕組みになっているのでしょうか。なぜ私達は暗闇の無音の中にいながらいろんなイメージをリアルの思い描くことができるのでしょうか
今日取り上げる論文はいろんなことをイメージしている時脳の中でどんなことが起こっているか、その研究成果についてまとめたものです。
ヒトのイメージには視覚イメージ、聴覚イメージ、運動イメージなどいろいろありますが、いずれの場合も実際に見たり聞いたり動いたりといった場合とよく似た脳活動を示すことが述べられています。
ポイント
メンタルイメージは近年まで哲学や認知心理学の領域であったが近年技術の画像技術の進歩により認知神経科学分野でこの問題の取扱が容易なものになってきている。
これらの神経画像研究は脳損傷患者や経頭蓋磁気刺激を用いた研究を取り入れることで、メンタルイメージと知覚、運動の関係について明らかにしようとしている。
イメージは知覚や運動と基本的なメカニズムは近接したものであり、いまや”高次”の認知機能として理解されつつある。
参考URL:Neural foundations of imagery
|
補足コメント
後天的な視覚経路の障害で色が見えなくなったり、動きが見えなくなったりという症状ではやはりイメージも同じように傷害されるようです。先天性のものについてははっきりとしたことは分かりませんが、中枢神経が原因で何かを近くできないのであればやはりイメージも障害されそうな気はします(はっきりとした論拠を示した研究はみたことはないのですがm(_ _)m)