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ネットワークの恒常性とは何か?

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あるサッカー選手が言っていたのですが、問題を抱えるクラブチームというものは、選手や監督を替えても、不思議と同じ問題が起こってしまうそうです。

会社にしても、不祥事が続く会社というのは、対応策をいろいろ打っても、不思議に同じような不祥事が繰り返し起こってしまう。

問題のある病棟というのは師長が替わっても、やっぱりなかなか良くならない。

いろんな組織というのは、それぞれ独特な体質というか構造といったものを抱えている。

組織の体質、構造から出てくるような問題を構造的問題というらしいのですが、体質や構造というのは目に見えないだけになかなか容易では無いのでしょう。

今日取り上げる論文は、蛋白質レベルでは新陳代謝を繰り返す神経細胞がなぜ、安定した活動ができるのか、長期記憶などを保持できるのかについて述べたものです。

ミクロレベルの機構や、ネットワーク全体の冗長性など、いろんなレベルでの調整が複雑に関係して、神経細胞の活動の恒常性を保っているようです。

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【要旨】

「神経細胞というのは、シナプス伝達などに関わる蛋白質と較べて非常に長命である。短命な蛋白質からなる神経細胞が長期間安定して働くためには、その恒常性を保証するようなシステムが必要である。この恒常的な機能を理解するためには、ネットワークのパフォーマンスがシナプスレベルでどのように制御されているのか、また多重的な解決方法によって同一のパフォーマンスにつなげる代償機構がどのようなものなのかについて知る必要がある。本稿では様々な研究ともとに、神経回路がどのような機構のもと、安定して機能しているかについて述べる。」

参考URL:
Variability, compensation and homeostasis in neuron and network function.

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