
浮遊タンクでのストレス軽減
私達は皆、生まれてくる前に子宮という水の中でずいぶん長いこと過ごした経験を持っているのですが、
今、ロサンゼルスで流行っているとして、フローティングセラピーというものがあります。
これは高濃度のミネラルを含んだ浮遊タンクで光や音を遮断した中で浮かぶことで不安やストレスの軽減を図るというものなのですが、本当にこれは効果があるのでしょうか。
今回取り上げる研究はこのフローティングセラピーの効果について中年男女を対象にして調査したものです。
フローティングセラピーの実証実験:方法と結果
この研究で対象となったのは65人の中年男女で、無作為に二群庭に分けられ、片方は7週間に渡り合計12回の浮遊プログラムを受け、残りの片方はその間何もしない対照群として、浮遊プログラムの前後での身体的・心理的状態について評価を行いました。
身体的・心理的状態については、ストレスとエネルギー、うつ病と不安、楽観主義、痛み、ストレス、睡眠の質、注意力、意識の変化の程度などの心理的および生理学的変数を測定するアンケートが使用されました。
7週間後の状態を比べてみると、浮遊プログラムを行った群は、ストレス、うつ病、不安、痛みは大幅に減少し、楽観主義と睡眠の質は大幅に増加していました。
特に痛みについては、強い痛みが大幅な減少を示していました。
なぜ浮遊プログラムはストレスを軽減するのか?
このように浮遊セラピーによって心身状態の様々な改善が図られたのですが、これはどのような理由によるものなのでしょうか。
一つは浮遊セラピーによって睡眠と同じような身体状態が引き出され、これがストレスの軽減に繋がり、
痛みについては浮遊状態によって筋肉の緊張が軽減されたことが関わっているのではないかということが考えられています。
もっとも、一番良いのはストレスがかからない生き方をすることだろうとは思いますが、
一つの方法としてこのようなものがあるのもよいのかなと思いました。
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