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デフォルトモードネットワークの働きとはなにか?

デフォルトモードネットワークというのは何もしていない時の脳活動に関わる領域だそうです。

何もしていない時には脳は全然活動していないかというとそんなことはなく、いつ何時でも動き出せるように脳は常ににヨーイドンの姿勢をとっているそうです。

つまり静かそうに見えてエネルギーに満ちあふれている、そういう状態にあるようです。

ではそれが脳のどの辺にあるかというと主には右脳と左脳がくっついている脳の内側面にあるらしく、具体的には前頭極や前頭眼窩野、後帯状皮質のあたりで構成されているようです。

この後帯状皮質を中心とする領域は高次視覚野とも結びついて周辺視野の情報処理に関わるそうです。

つまり進化的に考えればジャングルかサバンナで捕食者に捕まらないように目端を聞かせているようなときに活動する領域だと思うのですが、アルツハイマー病などでは安静時の後帯状皮質の活動も低下して、結果周辺視野に注意が向きづらくなるということもあるそうです。



脳の働きを知るためには、まず脳の標準状態がどのようなものであるかを知る必要がある。今回、脳酸素摂取率(OEF)の変化から脳の標準状態活動について調べた。特別な課題を行わせている時と安静にしているときの脳酸素摂取率を比較したところ、安静時に活動が高い部位は、課題遂行時には有意に活動が低下していた。このことから標準状態で高い活動を示す脳の領域は、課題達成的なに取り組んでいるときには低下することが考えられた。

参考URL:A default mode of brain function.

コメント

この後帯状皮質と結びついている高次視覚野というのは背側視覚経路を構成する領域で、それでもって周辺視野の情報処理が関係してくるようです。

自分の子供はまだ一歳半で落ち着きがなく、家電製品でも何でも、動くものが目の前に見えると反射的にそっちに反応してしまう。

いまひとつデフォルトモードネットワークの本態が見えないのだけれども、このネットワークは外界を監視し、いつでも個体が反応できるように準備をするそんな領域だと思うのだけれども

ジャングルやサバンナという自然界にあるのではなく、いろんなルールや例外規定、特異的な課題をこなさなければいけない人間社会という特殊な環境では、この領域が活発すぎると逆に落ち着きが無いということになるのかなと思いました。

もう少し勉強してみたいと思います。

 

 

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